メンバーの目から見ても、彼らは不思議な存在です。
仕事中、他者の目のあるときには、
てめーなんか知ったこっちゃねーオーラ出しまくりで、
おたがい威嚇しまくりであっても、
そういうのはメンバーゆえになんとなく、わかってしまうものです。
んー、それは、単純な事実であり、なおかつトップシークレットです。
今日、かめは初めて、仕事に遅刻をしました。
頭を深ぶかと下げて、「すいませんっした!!」と男前に現場のスタッフに謝っていました。
体調でも悪いのか、珍しい、と声をかけると、
かめは、「なんなんんななななんでもない」と綺麗な笑顔でこわいくらいに動揺していて、
メンバーのだれしもが、かわいそうに、これ以上つっこんじゃいけないなーと感じました。
赤西はと言えば、映画の撮りで、午前の現場にいなかったのですが、
ちょうどドラマ撮影のあるかめと入れ違う形で、
夕方からある雑誌の仕事に合流しました。
うるさく鳴り響く彼のケイタイの着信は、いわゆる「ファミリー」からのもの。
おそらく山Pあたりかと思うのですが、いつもなら喜々として通話ボタンを押し、
どこへ遊びに行くだの誰だれと遊ぶだの女の子は誰が来るだの言っているのに、
今日はぼんやりしてそれに応える気配がありません。
体調でも悪いのか、珍しい、とやっぱり声をかけると、
赤西は「なんなんんななんでもななない」とやっぱり動揺してコーヒーを零していて、
メンバーのだれしもが、かわいそうに、これは理由を聞いておかねばなるまいとほくそ笑んだわけです。
「ねーおまえら、今日どしたの?」
斬り込み番長上田は、すっきりと口にしました。
「お、おまえら、・・・『ら』、って?」
零れたコーヒーを吸って、真っ黒になったティッシュの山、
それらをおもむろにゴミ箱に放り投げて、赤西は笑顔を取り繕っています。
ティッシュは見事、ただのひとつもinしませんでした。
「かめも、へんだったんだよ、午前中。だよね?」
律儀にも、あぶれたティッシュをゴミ箱に入れてやりながら、
田口はにこにこと、おれに同意を求めてきました。
「ああ。そんでもって赤西よ、おまえまでそんなだもんな、理由きかせてもらわにゃ」
腕組みしながら、めずらしく田口に同調するおれ。
そして。
「で。どうなった。
とうとうやったのか、うちのかわいいかめなしと」
いつもは特技・空気を読むこと、な中丸が、
「仕事人間かめなしに遅刻させるなんて。
愛されてるじゃねーか」
あえての攻撃に打って出て。
赤西は今度は、
冗談でなく椅子から転げ落ちました。
なんたって、昨日はかめの誕生日。
昨日の夜、二人がかめの部屋で過ごしたことは知っています。
ご機嫌取りよろしく、赤西が高価なワインをプレゼントしたことも、
おれたちには山Pたちと飲むんだとごまかすためのウソをついたことも。
双方女性とは多くの浮名を流しておきながら、
肝心のお互いのこととなるとさっぱりで、今まで純情ピュアラブで
23と25までやってきたことも知っています。
でも、なんたって昨日は、かめの誕生日だから。
きっと何事か、
ちょっとくらいえろちっくなことがあったって、
誰も二人をせめたり
しないんです。
がんばったな、おまえら、ってね。
メンバー愛ってこういうことですよね!ね!!
・・・よく他サイトさまで見かける、メンバーとのやりとりを書きたかったのに撃沈した一作